変形性膝関節症において、痛みを和らげる方法に関節注射があります。このもとになる液体というのは、ヒアルロン酸が一般的です。ヒアルロン酸は、天然の関節液に近い成分でできており、簡単にいうとこのヒアルロン酸を注入することで潤滑油としての役割を果たし痛みを和らげるわけです。
ヒアルロン酸を週1回ごとに注入し、数週間は様子を見ながら行っていきます。しかし、効果がない場合には、そこで終了します。
ですから、この両方を行ったからといって必ず変形性膝関節症の症状がよくなるというわけではありません。いくらやっても変形性膝関節症の症状が改善しない場合には、当然そこで取りやめになります。
ヒアルロン酸などによる関節注射でも副作用が出る場合があります。治療をしたにも関わらず、しばらくは痛みがひどくなることがあるわけです。
この症状に関しては、ヒアルロン酸が人体の関節液に近いといえども、人によっては、体の正常な機能として異物を取り除く反応を見せるときがあるからです。
このヒアルロン酸による、変形性膝関節症治療であっても、症状を改善するくらいのものであって、例えば、軟骨を再生させるような効果というのは、ありません。
いわゆる潤滑剤としての役割だといえます。ヒアルロン酸の他に炎症を起こしている膝に有効なのが、ステロイド剤といわれるものですが、日本ではあまり一般的ではありません。
最後に関節注射の際に注意することをお伝えしましょう。この改善治療では合併症の危険性があります。それは関節内の液体が無菌状態であり、細菌感染に弱いということから発症します。
変形性膝関節症を改善するために病院へ来て、感染症を発症してしまっては、何のためにやってきたのか分かりません。ですから、膝の部分と注射をした部分は特に消毒をして、絶対に清潔な状態にしておくことです。
少し痛いとかかゆいからといって、手で無造作に掻いてしまっては、症状がさらに悪化する恐れがありますので、注意しましょう。
